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「はぁ…はぁ…」
「昌浩!昌浩!もうやめろ!」
あぁ皆の呼ぶ声がする…でも俺はこいつを倒さなければならない…愛する人のために…守らなければならない人のために…新たに産まれる小さな命の為に…
「昌浩ぉーーーーー!!!!!」
「許さぬ!許さぬ!安倍昌浩ー!」
妖は昌浩の手によって封じられた…倒すことは出来なかったのだ…
どさり…倒れた昌浩の元に沢山のひと…いや神将達が集まる
「昌浩…!」
「ごめんね…皆…」
泣く者、許さんっと言う者、様々だ
「これを…どこか安全な所へ…」
そう言って渡したのは妖を封じた勾玉だった…
「…」
無言で受け取りながらも昌浩はその間にも衰弱していっている
「昌浩…」
「はぁ…はぁ…皆…彰子と彰子と俺の子供を…頼んだよ…」
「だめだ!」
そう叫んだのは紅蓮だった
「また会えると約束しろ!じゃないと俺が死なせん!」
「…ふふっ…はぁ…はぁ…分かったよ」
手で神将達を招いて昌浩は誓った…いや命令した…
「俺はまた生まれ変わってお前たちに会いに来る…はぁ…はぁ…だからお前たちは俺を必ず見つけろ…最後の命…れ…い…だ………」
そう言って昌浩の短すぎる一生は終わった…
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