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――何となく生きている。
いつ死んでもかまわない――。
そんな風に一日一日を潰して来れたのも去年までのこと。
今年の僕は、きっと死ぬ日が来るに違いないと思っている。
受け入れるしか無いと思っていたし、覚悟は決まっていると思っていた。
僕が死んだら、誰かに迷惑なんて掛かるのかな?
迷惑が掛かるとすれば、子供を守れなかったという世の中の眼が、親に向けられてしまうかもしれない。という事ぐらいかな。
そんな思いを引きずって、今日まで何となく生きて来てしまった。
大嫌いなはずの親なのに、その親のために生きている。
だから毎日が地獄のように感じてしまうのかも知れない。
みんな楽しそうに初詣に向かう様子がテレビでも流れてくる。
それを見るたびに苦しくなる。
その声が聞こえる度に、死んでしまいたくなる。
なんで自分だけ……?
世の中にそんな怒りをぶつけても、どうにもならない事を知ってるから、僕はきっと死んでしまいたくなるんだろう。
死にたくなるのは、今が嫌だからだ。
死んだら幸せになれるとは思わない。
ただ、今を生きるより、死んだ方が楽な気がするんだ。
こんな苦しみに耐えたく無いよ。
生きること事態が地獄なんて嫌だよね。
親が居ないと産まれてこれない。
でも、親を選べたら、きっと幸せになれる人達もいるんだろうと思う。
1月1日
そんな事を考えながら、どんな死に方をしたら幸せになれるのかを考えている。
今年は、僕にとってそんな始まりだった。
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