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単に私が嘘が下手過ぎるのか、それとも所詮、嘘は最後はバレるものなのか。
いずれにしても、私の短い大阪訪問の真意は、呆気なく彼にバレてしまった。
あの日、私は、自分の疑心にも不安からくる欲求にも屈服して、
やはり彼が入浴中に、部屋の中をこっそり探してみた。
だが、エロい系はおろか、特に隠し物らしきものは見付からず、
わずか十五分で私の家探しごっこは終了。
しかもその夜、狭いベッドで私を抱き寄せた彼が、
悪戯っぽく笑いながら訊いてきた。
「美沙ちゃん、本当の目的は何? 俺、浮気なんかしてないよ?」
彼の腕の中で、私は、絵に描いたように言葉に詰まった。
だが、ピッタリと額を合わされ、じっと見つめる彼からは逃れようもない。
うぅーん。
小さく唸った私は、まずは「どうして分かったの?」と訊いてみた。
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