3 9本

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「ちょっとだけ秘密があるのは、当たり。 でも誓って、女性関係じゃないから。 俺の身も、心も、魂も、美沙ちゃんに全部捧げてるし。 あっ、ちなみにね、最初にあげた21本のバラには 『あなただけに尽くします』って花言葉があるんだよ」 だが彼は、肝心の答えを口にしてこない。 だから、ちょっと促してみた。 「それで?」 しかし珍しく彼は、答えを渋った。 「ごめん。それだけは、もうしばらく待って欲しいんだ」 「どうして?」 「うぅーん、なんていうか、男の決心っていうか。 いや、俺の決心かな。 それのために、ちょっとだけ時間が欲しいんだ」 そう話した翌日、私たちは新幹線の上りのプラットホームに立っていた。
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