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「なに言ってるの?」
彼を睨みながら質問した。
「ネジが緩んでて、それを締めた。で、さっき壁に穴が空いた」
そう、と私は頷いた。
「締めた時は、どんな感じに締めた」
「普通にだけど」
「だよな。でもよ、このネジまったく回せないんだよ」
「え?」
私は片手でネジを回そうとする。
力を入れこむがまったく回らない。
「何これ?」
「だろ?こんなの人の手でも強く締めれない」
確かにそうだ。
微動だにしないネジ。
いつこんな風に強く締められたんだ?
られた?
一体誰に?
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