いつもの顔に

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疲れた果てた体は重くて、頭を優しく撫でた。 「…働きすぎだろ?体壊すぞ?」 ぐったりした体を持ち上げて部屋に運ぶ。 「……ん、怖い……」 怖いとか言いながら歩こうとしないじゃん。 「重い、なんか食わないか?」 「……重いのに食べたら重くなる。」 疲れてるのに憎まれ口かよ!! 「可愛くねえ。」 「可愛いでしょ?」 まぁ、嫌いじゃないよ。お前の憎まれ口もこうして甘える所も。 ベットに優しく下ろして慌ててお湯を止めに行った。 ハーブティにお湯を注いでベットまで運んだ。 「…はい、ええ。その書類は、はい。今日また目を通します。今日の昼には、はい。」 真剣な顔でベットに腰かけて書類に目を通す側に座ってハーブティを置いた。 「……はい。では失礼致します。」 バサッと書類を机に投げ置いて俺の膝に寝転んだ。 「……瑞季。昼までってもうすぐ昼じゃねえか。」 「……裕太が俺を慰めてくれたらまた頑張れる。」 バカ野郎、俺にそんな力なんてねえよ。 「……お風呂入りたいなぁ。寝たいなぁ。何か食べたいなぁ。」 「分かったよ。瑞季は風呂に入れよ。俺が目通しとくから。」 体を起こさせて、お風呂場に押し込んだ。
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