6人が本棚に入れています
本棚に追加
ユリカは、彼女の前でもこんなにぐうたらしている俺に、怒ったことはない。最初の方は、「眠そうにしてごめんな、たまには叩き起こしてもいいよ。」なんてよく謝っていた。しかしユリカはその度に、「いいよ、ショウくんと一緒にいられるだけでいいから。」なんて言う。決まって言う。だからそのうち、俺も謝らなくなった。バ彼女ってやつだな。これ褒め言葉。
「クリスマス?もうそういう時期か。」
「そうよ。しかもね、今年のクリスマス、土日。」
「わあい!」
俺は適当に、喜んだかのような声をあげた。
「うわざっつ。ふふ。」
案の定ユリカがツッコんでくる。
最初のコメントを投稿しよう!