プロローグ

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サイレンの音が聞こえる。 近くで鳴っているのか遠くで鳴っているかもわからない程意識が朦朧としている。 (あぁ、俺たち、死ぬのか…世界一幸せにしてやりたかったのに…こんな彼氏でごめんな……愛してる、愛してるよ由莉…………) ここで、プツリと意識が途絶えた。 __________  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ズキン… 頭が痛い、ダルい、重い。 ズキン… 心が痛い、ガラスが突き刺さっているかのように。 ズキン… 遠くで声が聞こえる。あの声は………誰だっけ。 一瞬、意識がふわっとした。 「ん……」 目を開けば見知らぬ天井。 誰かの鳴き声が聞こえる。 この声は……… 「かあ、さん……?」 「………涼太っ!!」
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