世は随に僅か歪み【ジャンプ＋用】

芸１＜タレント＞

「ねーせんせ☆男女倒錯劇、ってなぁに？」
私立である秋桜ヶ丘高校は個性の詰め合わせだ。各地…ぃゃ、全国の中学校から生徒が集まる。中学三年の成績がオール１の僕でも入れたぐらいだし。
「男女倒錯劇ってのは、男が女の役を演り、女が男の役を演るような劇の事を言うんだ。面白いぞ、観ている分には」伊達先生は笑顔で語る。

残りの時間は、アヤちゃん、デブ級長、伊達先生、サクラが集まりグゥのデータを基に内容を詰めていたので、その他大勢は自習（自由）。

その日の放課後、グゥに訊いてみた。
「おまいはグゥグ○の回し者か？なんであんな事が検索出来るんだよ？チートでもしたのか？」
「違いますよ。僕のタレントですよ」タレントと言う謎の残った単語であっさり説明された。
「タレントって何だよ？遊鬼にも訊いたけど教えてくれなかったぞ？」遊鬼がダメならグゥに聞くまで。
「僕の口からは言えません。アヤちゃんに訊けばどうですか？」