4人が本棚に入れています
本棚に追加
「…そうか、そうだよなっ!ありがと、グゥ」
アヤちゃんは中学三年で二年までと違い、大きく成績を落とした僕に対して勉強を教えてくれた仲。コスモに合格したのもアヤちゃんのお陰だ。
「ナールー君!」後ろから声を掛けてきたのはウェンディだった。振り返れば遊鬼、アヤちゃんもいる。
僕達は腐れ縁という事もあり、一緒に帰宅する事が多かった。アヤちゃんは複数の委員会や学校の用事で遅くなる事もしばしばあった。
「アヤちゃん、聞きたい事が…」言いかけた僕を無視して、グゥに一直線に向かっていく。
「グゥ君、ちょっといいかしら」滅多な事では怒りを露にしないアヤちゃんが怒っていた。
「…ぅ?何ですか??」怯えるグゥを無視して、僕達から遠ざかるように連れていく。
「アヤちゃん、どうしたんだ?」
「さぁ?グゥに言いたい事があるんだって」ウェンディは事情を知っているよう。
「グゥ!どういうつもりなの?」ナル達から遠ざかってグゥに対して説明を求めた。
最初のコメントを投稿しよう!