芸1<タレント>

17/21
前へ
/65ページ
次へ
「あ゛?何だって?」アヤちゃんの言葉の刺が引っ掛かる。 「『君はうちの最終兵器だから』って言われる『ベンチウォーマー』なんじゃないの?」そのままの意味だった様子のアヤちゃん。 「そんな事無い!僕のタレントは凄いに決まっている!」僕も遊鬼ほどではないが「ダメな人、凄い力を秘めている説」を信じる、少年の心を持ち続ける純粋な少年と言える。 「私は今のナル君が好きなだけよ…」とポツリと呟く。 思わぬアヤちゃんの言葉に「え?」と頭を真っ白にして聞き返してしまう。 急に自転車をキキッとブレーキをかけるアヤ。 「か…勘違いしないでよっ! I like a Naru,but I don't love Naru. (私はナル君が好きです。しかし、 ナル君を愛していません)よっ!」 アヤちゃんはうつむいており顔は見えなかった。 どういう気持ちの真意があったか?までは分からない。 少なくとも好意が有るのが分かったぐらい…
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加