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クラスの女子を分けるなら、大きくアヤ派と冥派に別れるそうだ。比較的優等生タイプがアヤ派、アヤ派に反抗するのが冥派になるのだとか。
文化系のどっちつかずも居るとか居ないとも。
男子は解るが、女子には女子の暗黙のルールが展開されているようだ。僕には関係無いけどね。
「何でもかんでも機械に頼るのは止めないか?
私達は人間だ。体育祭の時は折れたが、私は機械が嫌いだ。出し物をググるなんてバカげて無いか?」
冥派の筆頭・冥が異議を申し立てる。一度は許したが、二度目はさすがに我慢出来なかったよう。
「グゥの<タレント>を甘く見てませんか?」
アヤちゃんはちょっとやそっとでは折れない。副級長に選ばれるだけあって纏める力もあれば、アヤ派の筆頭になるだけあって弁も立つ。
「おい、遊鬼。タレントって何だよ?」疑問だ。
「ぉぃぉぃ、タレントぐらい知ってるだろ?」
「タレントと言ったら芸能人しか知らん」
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