4人が本棚に入れています
本棚に追加
演出のロックは父親と共にプロのコンサートに駆り出されていた経験アリ、照明のヤマモトは夏休みに大きな舞台を幾つか任されていた。
「まだ質問はあるか?冥」
「仕方無いな…認めよう」
そのやり取りを聞いて、僕は恐ろしくなった。
(え?え?みんな僕と同じ15才だよね?なんでもうプロが足下に見えている場所にいるの??)僕が入ったクラスがたまたまなのか?それともコスモにいる人間が普通で無いのか?と自分の未熟さに開いた口が塞がらない。
「グゥ君、後でサクラちゃんにクラスのデータやタレントを見せてあげて。素晴らしい脚本が出来上がるから」アヤちゃんは有頂天になる事もなく淡々と指示している。
「あー…僕からもいいか?」伊達メガネが口を挟む。
「ただ脚本を書けと言っても難しいだろ?どういう劇にするか?ぐらいは聞きたいんだが」と言う伊達先生の質問も直ぐにググるグゥ。
「劇のテーマは男女倒錯劇が宜しいです」即答だ。
最初のコメントを投稿しよう!