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『お前って、本当に可愛いよな♪』
『死ね』
『俺は幸せだよな、お前みたいな恋人がいてさ♪』
『あの世に行け』
『そういった照れ隠しな態度も、たまらないよな♪』
『疲れた…もうイヤだ…』
僕が心底から疲れたような声を出すと、男子校で三年間僕の事を口説き続けて、最後には根負けして付き合う事にした恋人の同級生が。心配そうに僕の顔を覗き込んで。
『どうしたんだ、何かあったのか?』
僕は、嫌悪感や怒りや憎しみを通り越して、今では愛しく感じるようになった恋人の男子高校生に対して。
『幸せである事は、疲れるんだよ』
僕はそう言うと、恋人の唇に愛情のこもったキスをしました。
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