大っ嫌い。けど好き。

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「ぐぉぉぉ~……!!」 顔を押さえてのたうち回るお兄ちゃん。 まったく、私の寝床に来るから悪いのです。 私が先にベッドで寝ていたら、お兄ちゃんは床。暗黙の了解でしょうに。 「おっはよー。朝からどうしたの?」 「みゃっ」 お兄ちゃんの部屋に私のご主人様が来ました。 足にすり寄って朝のご挨拶です。 「ふふっ。ミュは可愛いね」 「みゃう~」 「し、静……!ミュが、ミュが……っ!!」 「ミュ。またお兄ちゃんイジめちゃったの?」 「みゃうみゃう」 「お兄ちゃんがベッドで寝てたのが悪いって言ってるよ」 「俺にドコで寝ろと!?」 「床じゃない?」 さすが、静ちゃん。私のご主人様。私の事が分かってる。
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