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窓には開けるための装置はついていなかった。 ここで窓が開くなら、思いきり顔を飛び出してやるのに。 ここが何処なのか把握しようと窓から外の景色を眺めてみたが、一向に景色は変わらなかった。 緑。 草なのか、森なのか、林なのか… とにかく腕を伸ばすと届きそうな至近距離まで、風景は完全に緑に埋まっていた。      
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