第1章

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漆黒のギターケースは父さんが触りもしないのでいつの間にか埃まみれになっていた 錆び付いた鍵を差し込んで鍵穴をこじ開けると中からは 深い闇色のギターが姿を表した 年代物らしく金属パーツはブリッジからペグまでブリキみたいに古びていたが ギター本体であるボディーは何故かそうは見えなかった フレットは刺繍のような模様が綺麗に彫ってあって 一見は貴重なビンテージギターしか見えなかった ただ… ある一つを除いて
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