第7話

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柊斗さんがいない間も部屋で自由に過ごしてていいからと言われた けど柊斗さんがいないと寂しくて寂しくて 結局夜の闇に紛れる だってつまんないんだもん 柊斗さんのいない部屋なんか、つまんない 考えたら家を出てから1人で眠る夜なんてなかった 名前も顔も泊まった場所も覚えてない人ばっかりだけど、1人じゃなかった いつだって誰かに求められてた それが普通だと思ってたし、寂しいとかつまんないとか、そんな感情忘れてた。 まぁ、寂しいってこういうことだって 今更思い出したところで 「唯くん、可愛いね」 「えへへ。ありがと」 それを埋める方法を、俺は知らないから 「…っ、気持ちーよ、唯くんのナカ、」 「っん、」 …これしか、知らないから。
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