第1話

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「…はぁ。」 考えても、平凡な人生を歩いてきた俺には唯の中身が何者かなんて全然分からなくて 「…寝る。」 背けるように目を閉じた。 「ねえ柊斗さん」 「…んん、?」 「今日木曜日だよね」 「うん。なんで?」 「もうすぐ7時になるけど…仕事休み?」 「っ!?」 服を着てない事も気にせず飛び起きる。 そうだ忘れてた。仕事じゃん。 こんな調子狂う事、初めてだ。 「シャワー浴びてくる」 「いってらっしゃい」 だって、久しぶりだったから。 明け方まで起きてたのも 仕事以外で人と喋ったのも 誰かと肌を重ねたのも 久しぶり、だったから。
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