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「ん……ふぁ……っ……んぅ」
慶子の吐息で胯間が充血して行く。
そのうち、頻繁に抱いていても、いつもこんな気持ちで居られるのか、疑問に思った。
慶子が運転席に俺を押し返して、あろうことか俺に覆い被さって来た 。
運転席に押し戻されて背がシートに付く。
慶子は身を乗り出して俺に乗り掛かった。
俺の足に自分の足を絡めて来て、慶子の体温を生暖く感じて、更に俺の欲情を煽る。
「お前、どうしたんだよ」
「少し、勉強しなさいって言われて、途中までだけど、一応読破したころまで、頑張るね」
(え、意味不明過ぎて、頭の中がリアルボンバーマンゲーム状態だぜ。脳内の至る所で、ボンバーしてるぜ! ボンバーマンが!!)
慶子は俺のシャツのボタンを外しながら、首筋を唇でなぞりながら胸元に頬を寄せ、俺のベルトに手を掛ける。
カチャカチャ金具を扱って、モタ付くから俺はそこでやっと我に返った。
「ストップ!」
「え?」
(え? じゃねえから!)
「今、集中しているの」
「何にだ」
「邦仁さんのベルト外し、あ、あれ……、これどうなってるんだろう? 女の子のベルトと全然違う。ハイテクだわ……」
( アホか! )
紳士服売り場の店員おススメのオートロック式バックルベルト※を買ったのがよもやこんなところで役に立とうとは。
※バックルの上下でベルトを圧迫固定する事で、ベルトホルダーがなくても、長さを自由に設定して装着出来るベルト。
「男のズボンとベルトに女が触るもんじゃねえ! はしたねえぞ!」
( いや、18歳だったり、結婚してからだったら、大歓迎だけどよ! )
「だって、修平さんがこれで花嫁修業して下さいって、本に書いてあったから……」
( な。何ですとぉおお?!)
「 はっぁああああああああああ!! 」
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