誰にも言いたくない話

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これは、私が誰にも言いたくないと思っていて、 誰にも知られたくなかった話です。 なぜそれを書こうと思ったのか‥‥。 それは自分の創り出した、 「すべてのひとが私を指さして笑う」 という幻想から逃れるため。 人様に笑われるというのが、 私には、この世の終わりとも思えるような恐怖だったんです。 いったい何を護ろうとしていたんだろう。 ちっぽけなプライド?かな。 馬鹿ですね~。  笑ってやってください。 だ~れも私の事なんか知らないのにね。 突然ですが、 皆さんは、スマホの「占いサイト」を利用した経験はありますか? 初回無料でやってるやつです。 私は中学生ぐらいの頃から、無類の占い好きで、 血液型占いに始まり、占星術、四柱推命、マントラ等 いろんな占い本を買いあさり 自分独自の占いを開発するべく勉強するほどの 占いマニアでした。 誰かに占ってもらうのではなく、自分で占いたいタイプです。 そんな私がガラケーからスマホに乗り換えたとき、 一番最初に目についたのが、「無料占い」の文字でした。 なにやらチカチカ点滅して見えたその文字は、 私を誘うように、挑発しているようにみえました。 当然私は、自分の事は自分で散々占っていますから、 自分のことは、自分でよくわかっているつもりでしたが、 無料でいったいどの程度の占いをするものなのか、 ちょっと試してやろうとの軽い気持ちで、 「無料占い」の文字をポチっとクリックしてしまったのでした。 まさにここが、借金生活の入り口でしたね。
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