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それから三ヶ月経った12月に彼女は配達の人に告白したみたいだった。
結果は好きな人がいるからということだったらしいけど、それがなんと自分だったのには驚いた。
何かやたらその男に見られてると思ったのはそういうことだったのか。
「付き合って」と言われたけど、もちろん断った。
彼女に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
彼女は帰り道寄り道した海で膝を抱えて泣いていた。
自分には弱いものがある。
それは彼女の涙だった。
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