532人が本棚に入れています
本棚に追加
あの日の彼女は暗い海で泣いていて、しかも自分のせいで泣かせてしまったので何とか励まさなきゃという気持ちでいっぱいだった。
だから「自分がついてるから気にすんな!」って言った。
そしたら笑顔になって、自分のことを”彼氏”って呼んだんだ。
なんともいえない気持ちだったけど、彼女が笑ってくれたのでホッとした。
その瞳から涙が一筋零れたので拭ってやると、彼女の短い睫毛が綺麗にカールしているのが分かった。
これはカーラーで巻いてるわけじゃなくて自睫毛らしい。
彼女を可愛いとは思わないけど、涙は美しかった。
あと彼女のはにかみ笑顔も好きだった。
最初のコメントを投稿しよう!