ノリで同性婚しちゃった話

ままごと恋愛

もうすぐ自分のアパートに差し掛かるという時、彼女に声をかけた。

「ちょっと寄っていけば？」

「今日は用事があるから……」

「元彼に会いに行く前には帰してあげるから」

彼女は腕時計を確認して少し考えて、

「分かった」

と言った。

自分は何でこんなことをしているのか、自分でもよく分からなかった。