考える猫

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テーブルに着くとき一応「ごめんなさい」と謝った。 けれど弥栄子さんは不思議そうな顔をして「どうして?」と言った。 だから僕はこの考え方や性格のせいで仕事が長続きしないことや、そのせいで前の家から出されてしまったことをポソポソ話した。 すると弥栄子さんは「猫が働いたり家事をするなんて聞いたことがない。」と笑っていた。 その瞬間、なんだか納得してしまった。 弥栄子さんにとって僕はチャコという名前の猫なんだ、って。 、
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