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「ルドルフ、プレゼントを作った余りの木はないかな?それと、絵の具が欲しいのだが…。」
「小人さんのところに行けばいくらでもあると思いますが…そんなもの、どうするんです?」
「ちょっと、作りたいものがあるんだ。」
そうです、あのオモチャはサンタさんが作ったものだったのです。
お仕事の休憩中や終わったあと、大きな手の、まあるい指先で一生懸命。
こんなことをするのは初めてだったから、色ははみ出すわ窓は歪むわ…
ドアには、ノブを描き忘れる始末。とても上手いと言えるものではありません。でも…。
「これでよし。」
サンタさんは満足げに微笑みました。
ええ、これくらいがいいのです。ニコにとって、プレゼントはあくまで“年”なのですから。────
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