いつか聖夜に

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その頃、窓から空を見上げる子供達をよそに、早早とベッドに潜る男の子がいました。 名前はニコ。あの、サンタさんを驚かせた手紙を書いた子です。 “早く寝ない子のところには、サンタさんは来てくれないのよ” そう言ったお母さんの言葉が効いたとみえて、イブの夜は誰よりも早くお部屋へ向かうのです。 サンタさんへのお礼のミルクとクッキーの下に、また一通、手紙を隠して。 “サンタさん、来てくれてありがとう。朝、目が覚めたら、僕のお願いが叶っているといいな。” その小さな手紙は、夜のうちに真っ赤な服のポケットに入れられ、ソリに乗って行きました。 Ho-Ho-Ho! ご機嫌な笑い声を、辺りに響かせながら。
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