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五人はトンズラカった。番長だけが残された。
イベントが済んで、ウカレテいる凹んだクルマのオーナーが後でやってきて、突如雷のごとく激怒した。
それを観察する番長は、まったく知らぬ顔である。
番長は、「ミャーン」と言ったけれど、それは、舐めてやって凹みを修復してやろうか、という意味だった。
当然番長に、そんな不思議な魔法が宿っていると、期待する方がどうかしている。
凹んだクルマのオーナーは、直感的に番長を藪睨みにした。
《クルマは呪われたんだ。あの猫に》
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