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お詫びという口実で最初に連絡先を渡したのは私。
...口実というか最初は本当にお詫びだけだったんだけど。
連絡をとって最初に食事に誘ったのも私。
...これもやっぱりお詫びだったんだけど。
そうして、デートを重ねてるうちに好きになってしまったのも私。
交際の申し込みをしたのも私。
同棲をもちかけたのも私。
だから、きっとプロポーズだって、私からになるんだろうなと思っていた。
だけど、連絡先を渡すことよりも、デートに誘うことよりも、交際を申し込むことよりも、同棲をもちかけることよりも。
プロポーズって大きなことで。
なんでも言いたいことはすぐに言ってしまう私でも、なかなか言い出すことはできなかった。
それが...
まさかの景樹さんからのプロポーズ。
「美咲ちゃん、返事...もらえるかな?」
そ、そんなの決まってるじゃない!!
「よろしくお願いします」
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