77人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちょっとー!!景樹もうついてるのー!!」
玄関から走ってくる音がする。
...お母様??
「ばあちゃん、もしかして、母さん今ここに住んでないの?」
景樹さんがおばあさまにそう聞くと、目を伏せて...
「あの子に聞いてないのね。真理亜(マリア)に聞いてちょうだい。私から話すことでもないでしょう」
真理亜さん、というのはお母様?
ちょうどその時、部屋のドアがあいて。
「景樹、久しぶり!!えっと、こちらのお嬢さんが美咲さん?」
お母様は、思っていた感じとは少し違っていた。
だって、景樹さんの話では...
お父様に浮気されたお母様は心を病んでいたって。
それに、景樹さんの感じからしても、イメージしていたお母様は...
大人しくて静かで地味めな、日本ながらの昔ながらの女性をイメージしていた。
「あ、はい。はじめまして。七村 美咲です」
最初のコメントを投稿しよう!