ー第4章 決断ー

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田中氏執筆 一週間前 「『パラジー』 …植物族の魔物。クラゲのような見た目。1ターン目で殺さないと味方に寄生してくる厄介な敵。そうなってしまったらしょうがない、一旦味方を殺して蘇生の泉で回復しよう! …ってなーにが『回復しよう!』だ!」 ゲームの説明書を叩きつけて怒鳴り散らす体育教師。 …そう、僕らはお説教の真っ最中である。 「先生落ち着けって!ちゃんと読まねーとまた魔物に襲われちまうって…」 「やかましいわ!給食室で何があったのか問いただしてみれば、ハングロンがやっただとか、ゲームが現実になっただとか、言い訳も大概にしろい!」 「ほら、言ったじゃんか、絶対信じてもらえないって。」 「唯一信憑性ありげなヘロ君も警察に補導されちゃったしね。」 「警察来た時言い訳に困ってヘロを身代わりにしたのお前らじゃねえかああああ」 「とにかく、お前らは反省文だ!来週までに200枚分書いてくるんだぞ!」 「200"字"じゃなくて"枚"…?」
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