雨の日に

4/7
前へ
/7ページ
次へ
階段を下りていくと、私のクラスの下駄箱に人影が見えた。 同じ委員会の森田君だ。 誰かを待っているようだ。 私が自分の靴箱の前についてもまだ森田君は動かない。 靴を履き替えて、 「おつかれ。」 そう声をかけ、さあ、と覚悟を決めて外に出ようとしたとき、 「あの、宮下さん」 声をかけられた。 「この傘、使って。」
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加