届かない、この想いを

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======================= 「ねえ、葵 きいてる?」 彼女が話をやめて、私の顔をのぞき込んできた。 「聞いてるわ。デートの服でしょう?」 私は考えるのをやめて、彼女に答える。 「そう!どうしようかな…やっぱりスカート?私服で会うの初めてだから緊張する…。」 イメージと違うって思われたらどうしよう… そういって悩む彼女に言う。 「そうね・・・やっぱりスカートが無難じゃない?ほら、この前着てたワンピース、あれすごく似合ってた。それに・・・」 みずきの私服をみて、イメージが違うなんて言う男は私が許さない。 と、言いたいところを我慢する。 代わりに 「みずきは可愛いわ。自信もって。」 彼女を励ます。 「もう。葵、大好きっ!」 じゃあ、ワンピースにしようかな! そういって腕を絡め、彼女は満面の笑みで見上げてくる。
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