僕と喋る猫。

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これは、シュンから聞いたクロとの話、そして、あいつが毎日マメにつけていた日記を元に書いたものだ。 では、肝心のシュンはどうしたのか。 あいつは、、、シュンは、、、 死んだ。 交通事故だった。 高校2年の始業式の日、昔亡くなったおばあちゃんの家の近くで。 皮肉な事だ。 なんでかって、そこは、、 そこは、ガク、いや、クロが交通事故で死んだところだったからだ。 シュンが会いたいと思った結果がこれなのか、たまたまの偶然なのかわからないが、俺はこの事を生涯、忘れる事はないだろう。 そして俺は、シュンの分まで、 生きていく。 ──物語のすべてが、ハッピーエンドで終わるわけではない。 終わり。
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