僕と喋る猫。

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───こんな非日常が日常になったのは、いつからだろうか。 「おはよう、シュン。もう朝だよ。起きないと。」 優しい朝の光が、カーテンの隙間から漏れ出ている。もう朝か。早く起きなきゃいけないのはわかるんだけど、寒い季節はどうも起きにくい。 「んんーー、わかったから顔に乗っかるのやめてよ。」 クロはいつものように僕の顔に乗ってくる。毛が顔にいっぱい付くからやめろって言ってるのに。 「あはは、ごめんごめん。でも、これで早く起きれるでしょ?」 「まぁ、そーなんだけどー、、」 よっこいせ。と重たい体を起こしながら、僕はクロを抱き上げた。 「また重くなった?おやつ、減らそうかなぁ。」 と、言ったら 「そ、そんな事ないよ。気のせい気のせい。」 と、誤魔化された。まぁ、いいんだけどさ。軽い冗談だし。
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