烈姫 おまけ

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 鴨川の体は想像していたよりもずっと筋肉質で逞しかった。胸の筋肉に手の平を当てると、まるで別の生き物のようにぴくぴくと動くのが面白い。いつも見下ろしてばかりいた顔から見下ろされるのも変な感じだ。だけど嫌じゃない。  こうして肌と肌を合わせているのが嬉しい。幸せだと思える。  たくさん話をした訳でもない。初めてのデートがコタツで寿司だ。でも、鴨川とは気持ちが通じ合った。つい数時間前まであんなに悩んで苦しんでいたのが嘘のようだ。  もう数えきれないくらいキスをした。何度も好きだと言った。体は火照って恥ずかしいくらいに鴨川を求めている。鴨川の唇が胸元を這う度小さく喘いだ。  息が荒くなり今にも大きな声を出してしまいそうで、鴨川の肩を強く掴んだ。 「伏見さん、我慢しないでください。もっと俺のこと求めてください」 「か……かも……んっ……」  鴨川は伏見の乳首に歯を立てる。体が仰け反った。背筋に電流が走ったような感じになる。 「っ……んっ……んっ……」  仰け反った体を鴨川の腕がしっかり支えている。背中から伝わる逞しさに妙に安心してしまう。 「伏見さん……」
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