烈姫 おまけ

14/22
前へ
/22ページ
次へ
「かも……がわ……さ……あぅ……」  鴨川の手の動きが速くなる。一気に昇り詰めてしまった。 「あああっ……」 「嬉しいです。伏見さん……。俺の手でイってくれるなんて……」 「や……やあっ……」  トクントクンと脈打つ自身を強く握られてまた声を上げる。  男同士なのだから当たり前だが、鴨川の手は、どうすればより強い快感を得ることが出来るのか、よく知っている手だ。 「まだまだ、これからですよ、伏見さん。……大丈夫ですよね?」 「て、テクニシャン……」 「はは、それって褒め言葉ですよね。嬉しいです。もっと気持ち良くなりますから、力抜い ててくださいね」  言うなり鴨川の指が後ろに回る。あっ、と声を上げる暇もなく体の中に沈み込んでいた。 「ん……んんっ……」 「あー、締まるなぁ……。もしかして、久しぶりですか?」 「そ、そんなことっ……んっ……」  体の中で指がぐねりと動く。 「安心してください。痛い思いはさせませんから。大事にします。俺の大切な伏見さんだから。あ……見つけた。ここだな……」 「んあっ! ああっ……」  ポイントを刺激され声を上げることしか出来ない。いつの間にか涙があふれ出し頬を伝っていた。 「少し解しますから……」  鴨川の声も遠くに聞こえる。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

66人が本棚に入れています
本棚に追加