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その時ヤマシロ君が店員に呼ばれた。
助かった。
俺は、そっと店から出て、ドキドキしている心臓を押さえた。
何だこれ?
さっきまでオレンジだった空がいつの間にか暗くなっていた。
少し上気した頬を隠してくれるようでありがたい。
ヤマシロ君か。
名字しか知らなくて、すれ違った程度なのにどうしてこんなに気になるんだろう。
やっぱり疲れてるんだな。
そう結論付けた俺は、彼の事を頭から無理矢理追い出した。
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