金‐職の運命(さだめ)‐

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「金だー!!」 勇者は困惑していた。 彼はこの世界で1文無しなのである。 そのため、生きて行くには食事、つまり金が必要なのである。 「3日だ!!3日たったのに未だにろくな飯食ってねぇ!! 仕事して・・・金を稼がないと・・・」 彼とて人間、サバイバルの知識だけで3日持ったのだが、既に限界は来ていた 「待てよ・・・ 仕事って何処で貰えるんだ!?」 一人高架下で騒ぐ勇者の目には、涙が浮かんでいた・・・。 そのため、川原から勇者を見ていた者の視線にも気付けなかった。 「・・・ふふふ、中々面白い人じゃないか。 どれ、直々に判定してやろう」 その者の目は赤かった。
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