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ザブンッ!
降り注ぐ太陽のした
打ち寄せる群青色の波の果てで、白い飛沫が、はじけ散る。
ガキの頃からずっと見てきて
そして今、隣でたたずむ厚顔な女に、ほんのちょっと共感もしてる。
なぁ。禁断だとかタブーだとか。
そんなの関係ない瞬間って、あるよな。
他人にどうこう言われたくない気持ちも…
あふれだす想いに、押し流される快感も…わかる気がしてる。
「言わないでよね。誰にも。
お父さんにも、お母さんにも…もちろん、お姉ちゃんにも…」
「言わねーよ」
【完】
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