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パタパタと足音を立て、店の奥からペコが音速のごときスピードで走ってきた。
「あああ!なんて萌えるシュチュエーションなの!一人のヒロインを巡り二人の男が対決する……この構図は永遠のテーマよね……はああ!」
どうやらずっと店の奥で成り行きを見ていたらしい。
千波たち三人は絶句した。
ペコが宮本をビシッと指差し、彼が後ずさる。
「……宮本君?あなた、昔は色々あったけど今は改心してるのよね?
で、千波ちゃんを守りたい、て心から思ってるのよね?どうなの?」
ペコの目が妖しく底光りしていた。
宮本は緊張した表情で、「はいっ」と返事をした。
千波を抱き締めるヒロの手に僅かに力が入る。
「むむむ……宮本君。うちで働く気はない?」
ペコの言葉に、千波とヒロは、「ええっ」と声を上げた。
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