第2章 狩人

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第2章 狩人

 白昼の街中で幾重もの悲鳴が響き渡っていた。人々はひどく焦り、恐怖し、ある一点から逃げ惑う。 そこには背中に獅子が描かれた漆黒のコートやジャケットを纏う数人の人間・狩人と、金色に光輝する双眸を持つ1体の化け物・グリムによる戦闘が繰り広げられていた。  グリムの周囲には無惨に喰い殺された人間が転がり、光のない瞳で戦闘を傍観している。  剣を振るった狩人が難なくグリムを殺害するとそれはみるみる硬化し、溢した血液すら金色のクリスタルと化した。 オブジェのように動かなくなったそれにどこからともなく亀裂が入ると余す所なく拡散し、パンッと高らかな音を伴って砕け散り消失した。
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