第二章 路上の同志

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第二章 路上の同志

次の朝、というよりも昼過ぎくらい私は目が覚めた。 寝ぼけた目をこすりながらゆっくりと暖かいベッドから自分の体を引き剥がすように起き上がる。 十一月下旬の朝は基本が低くて寒いから、朝に弱い私にとって苦痛でしかない。 やっとの思いで立ち上がった私は昨日ケンがいたことを思い出してふとソファの方に目をやったが、ケンはいなかった。 使っていた毛布は綺麗にたたんでソファの端に枕とともに置いてあった。 そして、その上には何かが書いてある紙が置いてあった。 「あやこさん。昨日は泊めてもらうだけじゃなくてご飯まで作ってもらってありがとうございました。ご迷惑おかけしてすいません。朝、あやこさんが起きるまで待とうと思ったんだけど、なかなか起きなかったので先に家を出ました。また、路上でお会いするといいですね。お世話になりました。」
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