第一章 改札のBGM
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彼はやっぱり何も言わず、唐突に歌い始めた。 また知らない曲だったけど、綺麗で優しい曲だった。 部屋に入って、彼はソファに横になり、私はベッドに横になった。 「ケン。」 「ん?」 「寒くない?大丈夫?」 「うん、大丈夫。ありがとう。」 「そっか。それなら良かった。」 「うん。おやすみなさい。」 「おやすみなさい。」 そのあとは何も言わず、私もケンも眠りについた。
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