第一章 改札のBGM

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ミカは私が大学生の頃に出会った友達の一人だ。 食堂で一人でご飯食べてた時に一人同士一緒に食べようと誘ってくれて、それからはショッピングとか映画とか結構遊びに行って仲良くなった。 家は少しだけ遠いが職場は一駅違いで、仕事終わりに飲みに言ってる時は半分以上がミカと一緒だった。ミカはお酒はあまり強くないが、喋るのは好きだから、いつもお酒を少しだけ飲んで喋る方に専念する。 だから、私の飲みのお誘いには忙しくなければほとんどいつでも乗ってくれるし、断られたことなんてあったっけなって思うくらい滅多に断られて無い気がする。 かれこれ三時間くらい話して十二時半を周り、居酒屋の店長がやってきてそろそろ店を閉めると私とミカに告げた。 明日、日曜は休みだったから、ハシゴしてもう一箇所行こうかっていう話にはなってはいたけど、やっぱり疲れているし、また今度にしようと言って私とミカは別れ、逆方面の電車に乗って家に帰っていった。
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