死人の顔

１ 私の世界の全て

自分の事を、思う、だなんて、なんていい加減なんだと思うかもしれないけど、いまいち、本当のところ、どうしたいのかなんて、わかりそうでわからない。

私には昔からそういうところがあったのかもしれない。

嬉しいとか、悲しいとか、辛いとか、ムカつくとか、そういう感情も、どこか、それ本当ですか、と言う疑問がわいてしまって急に冷めてしまう。

これはこうした方が良いんだよ、と言われても、それ本当に正解ですか、と思ってしまう。

自分のことも含めて、真実を知る人なんて存在するのだろうか、と思ってしまうのだ。

まあ、色々理屈をこねたけど、実際のところ思い出したくないというのが一番だ。

嫌な思い出なので、思い出したくないし、それについて考えたくもない。