2nd GAME

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「え、だって、迷惑じゃん?俺みたいなのがいたら・・・・」 「誰がいつそんなこと言ったよ」 「いや、普通そう思うだろ」 「じゃあ訊くけど・・・・」  そう口を開いて、浅井は燈路の腕を掴んだ。 「俺が欲しいって言ったのは、嘘か?」  自分を貫く真剣な眼。  見つめられて、おもわず眼を見開いた。  こんな眼は、見たことがない。 「・・・・嘘じゃない」  小さく首を振った。  嘘じゃない。  本当に欲しい思った。  だから、自分は舞い戻ってきた。 「だったら、もっと手を伸ばせ。欲しいなら、どんな手を使ってでも縋りつけ。 もっと、俺を捕まえろ」 「・・・・」  手を伸ばして、もっと、もっと。  二度と離さないように、離れないように。  浅井がさらに力を篭めて燈路の腕を掴んだ。  同時に、その大きな手が、自分の心をも鷲掴みにしたような気がした。  手を伸ばせば届く距離にいる、自分が欲していた存在。  伸ばして、いいのだろうか。  掴んで、いいのだろうか。  その腕に、二度と離す気はないと、縋りついてもいいのだろうか。  そう、これは、もう、ゲームなんかじゃない。 「・・・・アンタが欲しい」  ぽつりと呟いた言葉に、浅井は静かに眼を細めた。  きっと、そういうことなんだろう。  胸の奥に刻まれた存在だから。  二度と消えないほど、深く、深く、刻み込まれた存在。  そんな相手は、一人しかいない。
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