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儀式や魔法陣などを組んで、 物質を触媒にしたりと ――それだけが魔術ではない。 単純に、体内にある魔力を操る事も 歴(れき)とした魔術だ。 制御ができるのとできないのとでは 大きく差が開く。 たとえば、 落下したら死ぬような高所からの着地。 全身に魔力を循環させれば造作も無く行える。 全身を強化しておけば、 異形の致命的攻撃にも肉体が耐えられる。 一般的なサイファーも、 最低限の魔術が使用できなければいけないという規程があるほど、 魔術とサイファーには密接な関係性があった。
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