謎の声

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その時奴が現れた。 『お前には、今日やることがある。まさか?忘れたわけではないだろうな?』 俺は、愛美さんの眼前ということもあり、その声を無視しようとした。 正確に言うと無視したわけではない、ハッキリと聞こえていたのだが聞こえないフリをしたのだ。 俺は心の内で「うるさい!」と謎の声に対し言った、そのときだった。 奴には心の声を読む力があるらしい。『うるさいだと?お前大丈夫なのか?仕事をほっぽり出してこんな所で油を売っていても?いいのかな~?』 俺はその声に対し心の内で反論した「消えろ!もう俺達の前に二度と現れるな」 すると謎の声の嗚咽が聞こえだした。なぜこいつは泣いているんだ?そんなに哀しかったのか...「ごめん、ちょっと言いすぎたよ。」 と言うと謎の声は『大丈夫だよ。こんな対応はなれてるんだ。』と言ってまた泣き出した。
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