ささやき

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『まぁ、じたばたしたって仕方ねぇんだから観念して念仏でも唱えてるんだな。』と謎の声が笑いながら言う。 〝一体、何の恨みがあるっていうんだ?俺が何をしたってんだ?〟と真彦は心の中で謎の声に話しかける。 『別におまえに対して、恨みの感情なんてないよ。ただ暇つぶしをしているんだよ、三善...お前を使ってな。お前はオレのゲームの駒なんだ。それをお前は、勘違いして自分が主人公だ、なんてほざき始めたじゃないか。それがオレは気にくわなかったんだ。ここにお前を入院させたのもオレがお前より立場が上だって事を証明させるためにしたことなんだよ。』 〝何が言いたい?〟 『お前は、そのカーテンで首吊って死ぬんだよ。』 真彦は、カーテンに目をやる。『どうしたんだ?鼓動が速くなったな?もしかして本当に死ぬつもりなのか?それともオレに対しての怒りで速くなったのかな?』 〝死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね~~~~!!〟と真彦は心の中で叫ぶ。
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